車につけられた傷は車両保険で修理すべき?等級を考えて請求しよう

車につけられた傷は車両保険で修理すべき?等級を考えて請求しよう

車両保険は交通事故等によって車への大きな損害が生じた時だけではなく、駐車場で硬貨等によってつけられた小さな傷にも請求することが出来ます。しかし、保険を使用することで等級が変化してしまうため、「小さな傷では使うべきではない」と聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?この記事では、車両保険の基礎知識について解説し、小さな傷でも請求すべきかについて考えます。

車両保険の基礎知識

事故以外でも補償される

車両保険とは、車の損害に対する補償です。これは、交通事故を起こしたことで車に損害が出た時に補償するイメージが強いですが、加入している保険のタイプによっては、事故以外の内容であっても対象となります。例えば、地震や津波といった自然災害による損害を対象とすることも可能です。また、一般的な車両保険では、あなた自身によってつけた傷であっても対象となっています。

等級とは

車両保険の保険料を決定するために、「等級」というものがあります。これは、事故の履歴等によって保険契約者ごとに設定されるものです。基本的には、1年間に渡って保険を使うような事故がなければ1等級アップします。例えば、6等級で1年間無事故であれば7等級に上がり、翌年の保険料が少し安くなります。

等級ダウンとは

等級は、保険を使用することでダウンしてしまいます。例えば、車同士の交通事故やガードレールの衝突であれば、3等級ダウンします。一方、自然災害等の偶然によって生じた事故によっては、1等級ダウンします。このように、事故の内容によって等級ダウンの程度が決定されています。

保険を使用することで等級ダウンすると、翌年の保険料が値上がりしてしまうため、全ての事故で保険を使うのが良いとはいえません。ちなみに、等級は保険会社を変更しても、そのまま引き継がれます。

等級による割引率の違い

等級は1~20に分けられており、数字が大きくなるほど保険料が安くなっていきます。基本の保険料をベースとして考えると、3等級では12%割増、20等級では63%の割引となります。なお、割引率は変更となるケースがあるため、必ず保険会社の契約書等を確認しましょう。

保険料を安くする方法

等級によって保険料は決定されますが、ちょっとした工夫によって保険料を安く出来るケースがあります。例えば、スマホアプリの運転診断で算出された得点による割引・クレジットカード払いを選択することによる割引が挙げられます。保険会社ごとに様々なサービスが行われているため、一度確認してみましょう。

また、加入しているいくつかの保険と特約が重複していることで無駄な保険料を払っていることもあります。例えば、個人賠償責任保険を車両保険と火災保険の両方で特約として付帯させているようなケースです。加入している様々な保険の証券を確認しながら、無駄がないかを確認していきましょう。

2.車両保険を使うべきか

等級ダウンする長期的影響を考慮する

保険を使用することで等級ダウンし、翌年以降の保険料は高くなってしまいます。しかも、等級は1年間無事故であったとしても1等級アップのみです。つまり、等級が変化しなかったケースと比較すると、数年間で保険料が数万円~数十万円単位で影響を受けることになります。

少額の補償であれば保険は使用しない

等級ダウンによって長期的に保険料が高くなってしまうため、小さな傷で少額の補償となるケースには、保険を請求しない方が結果的に得をする可能性が非常に高くなります。もしものための保険と考えて、日常的に保険を使用することは避けるべきでしょう。

具体的試算は保険会社に相談する

実際に保険を使うか使わないかは、契約者それぞれの状況によります。修理費用や等級だけでなく、今後何年間に渡って車に乗る予定があるのか、等が影響するためです。そのため、保険会社と細かく相談しましょう。この時、保険会社に試算は任せつつ、あなた自身は安くて満足のいく修理を行ってくれる専門店を探すようにしましょう。保険会社が提携している専門店やディーラーだけが修理可能な店ではありません。

免責金額

車両保険では、免責金額というものを設定することが出来ます。これは、修理代の自己負担額の上限を決めてしまうというものです。例えば、免責金額を20万円としていて修理代が100万円となった時には、20万円を自己負担して80万円は保険で払うことになります。設定する免責金額が高ければ高いほど、保険料は安くなります。小さな傷では保険を使わないと決めていれば、免責金額から保険料を抑えるように設定することも良いでしょう。

タイヤは対象外

駐車場トラブルとして多いものに、いたずら等によってタイヤをパンクさせられた、というものがあります。多くの保険会社ではタイヤは消耗品として位置付けられるために、対象外となっています。しかし、タイヤと共にホイールが傷付けられているようなケースには、対象となることが多いです。この点に留意しながら、保険会社に相談しましょう。

まとめ

この記事では、車両保険の基礎知識と、小さな傷でも請求すべきかについて解説しました。基本的には小さな傷では等級ダウンしてしまうために、保険を請求しない方が良いでしょう。ただし、条件によっては保険を使ってしまう方が良いこともあるため、保険会社と相談しながら決定するようにしましょう。

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